ソウル市監査官室は21日、畜産物販売業者の衛生管理について取り締まりを行った際、違反を帳消しにするとの名目で、業者から140万ウォン(約10万円)相当のウイスキーを受け取ったり、性的な接待に応じたりした同市食品安全課のK課長(56)を解任するとともに、警察に告発した、と発表した。
K課長の机の引き出しからは、小切手や現金、リゾート施設の宿泊券など、1280万ウォン(約94万円)相当の金品が見つかった。同市はこのうち、320万ウォン(約24万円)分の小切手について、職務をめぐり業者から受け取ったものだという事実を確認した。監査官室はまた「K課長と共に取り締まりの対象になった職員も、スーパーの担当者から商品券を受け取り、夕食の接待に応じるなどの不正を把握したため、同時に告発した」と付け加えた。
同市は昨年、本庁や各区、事業所、出資機関などに対する監査を実施し、不正が発覚した13人を罷免または解任とする処分を下した。本庁のJ課長は、法人用クレジットカードを使って自宅でピザを注文したり、ホテルに宿泊したり、自宅近くで外食したり、コーヒーカップなどの私物を購入したりし、計670万ウォン(約49万円)を私的な目的に使ったとして、解任の処分を受けた。
このほか、監査官室はソウル・デザイン財団に対する監査を通じ、虚偽の経歴証明書を提出したことを見逃したり、知人に仕事をあっせんしたり、規定を無視して随意契約を締結したりするなど、権利を濫用した22人に対し懲戒処分を求めた。
同市は今年8月の組織再編で、出資機関を担当する部署を新設し、不正の再発防止に向け監視を強化する方針だ。
(この記事は韓国(朝鮮日報日本語版)から引用させて頂きました)
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